なぜコーチは「そんなことないよ」と言わないのか|対話 セッション コーチング
コーチングを学び始めると
多くの人が意外に感じることがあります。
それは
コーチは相手を無理に
励まそうとしないということです。
例えば、クライアントが
「私なんてダメなんです」
と言ったとします。
多くの人は善意から
「そんなことないですよ」
「あなたは素晴らしい人ですよ」
と声をかけるでしょう。
もちろん
その言葉には優しさがあります。
しかしコーチングの視点から見ると
その言葉は相手の感じていることを
否定してしまう可能性があります。
なぜなら
本人は本気で「自分はダメだ」
と感じているからです。
その状態で「そんなことはない」
と言われると
自分の気持ちを理解してもらえなかったと
感じることがあります。
コーチングでは
まず相手の世界をそのまま受け止めます。
「自分がダメだと思ったんですね。」
まずは、その事実を尊重します。
そして次に
「どうしてそう思ったんですか?」
と問いかけます。
すると対話は評価から探求へと変わります。
何があったのか。
どんな出来事を経験したのか。
その人は何を基準に自分を評価しているのか。
そうした背景が少しずつ見えてきます。
コーチが大切にしているのは
その人が本当にダメか優秀かを
判断することではありません。
その人がそう感じた理由を理解することです。
人は自分の気持ちを否定されると心を閉ざします。
一方で、自分の気持ちを受け止めてもらえると
安心して本音を語れるようになります。
その安心感の中で
自分自身を客観的に
見つめることができるようになるのです。
相手を変えようとする前に
まず理解しようとする。
否定する前に
まず受け止める。
それがコーチングの基本姿勢です。
そして実は
この姿勢はコーチングだけでなく
子育てや教育
人間関係のあらゆる場面で役立ちます。
本当の対話は
相手を正そうとすることからではなく
相手の世界を理解しようとすること
から始まるのです。
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