多くの人は
目標を設定する段階で
それが
どうしたら達成できるのかを
考えています。

「こうすればできそうだ。」
「この方法がいいのではないか。」

そうやって
達成方法の見通しがついた時点で
「よし、これを目標としよう。」
というふうに考えるのです。

方法を考えてから
目標設定をする
という順序です。

残念ながらこの順序は
マインドの仕組みからいうと
間違った目標設定の仕方だと
言わざるを得ません。

それはなぜかというと
第1に
方法を先に考えると
目標がその方法に
引っ張られてしまうからです。

この方法でいけば
このくらいなら達成できる。
というように
目標のレベルが制限されてしまうのです。

例えば
今の自分の実力は
平均80点ぐらいだ。
朝起きて1時間勉強すれば
10点くらいは上がるだろう。
だから目標点を90点にしよう。
といった具合です。

もしかすると
95点、100点を目指す方法が
あるかもしれないのに

「朝起きて1時間勉強する」
という方法の範囲で
達成できそうな目標に
してしまっているのです。

方法が目標を制限してしまう。
これでは本末転倒に
なってしまいます。

第2に
目標を設定すれば
その方法が見えてくる
という現象が起きます。

つまり
目標設定するときに
その達成方法が
まだわからなかったとしても
全く問題ないのです。

よく
「そんな目標
　どうやって達成するつもりだ！」
などと批判する人もいますが

マインドの仕組みから言えば
その批判は全く当たらない
ということなのです。

目をつぶって
自分の周りにある赤いものを
数えてみてください。

その後で目を開けると
たくさんの赤いものが
目に入ってきます。

思った以上に
たくさんあることに
気づくでしょう。

目をつぶる前にも
その赤いものは
視野に入っていた
はずなのですが
目標がなかったため
その情報はスルーされて
認知できていなかったのです。

赤いものを数える
という目標設定が
今まで見えなかった
赤いものを見えるように
してくれるのです。

まずは目標設定
その後でその達成方法を考える。

方法にとらわれることなく
できるかできないかを
考える必要もなく

ただ、
心から達成したいと思う
目標を自由に設定すれば
いいのです。

それが
マインドの仕組みを踏まえた
正しい目標設定の仕方です。