価値観を側に置く
2021/02/23
人は何らかの
価値観を持っています。
「価値観が合う」
と言う言い方をするように
別々の価値観を
持っているからこそ
それが似通っていると
とても嬉しいし
そんな人と出会うと
嬉しくなるものです。
逆に言えば
価値観が大きく違う場合は
気をつけていないと
不愉快に感じたり
相手を攻撃したり
してしまいます。
そして
人はそれぞれ
自分の価値観を
通して物事を解釈します。
その価値観が邪魔をして
相手の話をありのままに
聞けなくなって
しまうこともあります。
例えば
一度就職したら
コロコロと職を
変えるべきではない。
という価値観を持っている人は
友達から転職の
相談をされた時
初めから
転職するべきではない
という価値観を通して
その話を聞くので
いかにその友達が
今の仕事に苦しんでいるか
という情報を
受け取ることができなく
なってしまうのです。
人の話を聞くことが
最も大切なコーチングにおいても
自分の持っている価値観が
邪魔をしてしまいます。
ですから
私たちコーチは
コーチングセッションの前に
自分の価値観を
一旦外して横に置いておく
という作業を行うのです。
そうして
クライアントさんの話を
ありのままに受け止める
準備をします。
そうすることで
クライアントさんが
望んでいることを理解し
クライアントさんが
どんな価値観を
持っているかを理解し
望みをかなえるための
あらゆる可能性を
全て考慮に入れることが
できるようになるのです。
子どもを学校に
行かせなければならない
という人には
なぜ学校に行かせたいと
思っているのかを理解し
その望みは
本当に学校に行かないと
かなえられないことなのか
ひょっとすると
学校に行く以外にも
その望みをかなえる方法が
あるのではないか
という可能性が
見えてくるのです。
自分の価値観を持つ
ということは
とても大切なことですが
それが
物事をありのままに
捉えることの
邪魔をすることがあります。
目の前にある
大切な情報を見逃したり
可能性を狭めたり
してしまうのです。
コーチのみならず
どんな人でも
価値観を側に置く
ということを
意識するのは
自分の可能性はもちろん
自分の周りにいる
大切な人の可能性を
狭めないためにも
とても
大切なことなのです。