誰しも
自分の考えが
間違っていると
思いたくはないものです。

ある考えを持つと
その考えが
正しいことを
信じたいと思うのです。

そのために
必要な情報を
無意識に集めるのです。

例えば
何かに挑戦をしていて
「これは、無理だ。」
という考えを
受け入れてしまったとき

脳は無意識に
無理だという
自分の考えを
補強しようとします。

なぜそれが
無理なのかという
理由を次々に
見つけてくるのです。

能力がない
タイミングが悪い
お金がない
時間がない
などと
無理な理由を
並べ立てるのです。

自分が「無理だ。」
と考えた理由を
後付けで探してくるのです。

そして
諦めるという
方向へと
どんどん
傾いていくのです。

「無理だ。」と
思った自分は
正しかったと
証明するのです。

しかし
その逆に
「絶対できる。」
という考えを持ったなら

その考えが
正しいことを
証明するために

その理由を
無意識に探し出すのです。

誰かに相談する時も
自分の考えは決まっていて
それを
後押ししてくれる人に
相談するというのも

自分の考えが
正しいということを
他の人に
証明して欲しいから
なのです。

このように考えてみると
マインドの仕組みは
実にシンプルなのですが
厄介なのは
それが無意識に
行われているという
ところです。

自分では
そのことに
気づかないのです。

何かが
できたとか
できなかったとかは
結果論だと
思われがちですが

実は
できるとか
できないとかを
どこかの時点で
自分の心が先に
決めていたのです。

そして
自分の考えの通りに
結果を出している
だけなのです。

できると思えばできる
無理だと思えばできない

というのは
そういうことなのです。