「今日は大事な試合だ。
　気合を入れていけ！！」

試合前に監督が
こんな声かけをするシーンを
見たり聞いたり
したことはあるでしょうか？

実際に
学生時代の部活動で
経験してきたという人も
いるでしょう。

「気合を入れる」
というと
いかにも
パフォーマンスが
アップしそうだと
思いがちですが

マインドの仕組みが
わかっている人から見れば
それは全くの
間違いだと分かります。

もしも
「気合を入れる」
ことが必要だとしたら
それは
大事な試合の場面ではなく
日常の練習の場面なのです。

試合前に
「今日は大事な試合だ」
とか
「相手は強敵だ」
などと
声をかけることは
その意図とは裏腹に
選手たちの
パフォーマンスを
下げてしまうのです。

私たちは
リラックスした状態で
高いパフォーマンスを
発揮できるのです。

緊張していると
筋肉がこわばり
本来の滑らかな動きを
することができません。

練習では
決してしないような
簡単なプレーで
まさかのミスを
してしまうのです。

試合前に
言葉をかけるとしたら
「君たちなら大丈夫。
　いつも通りの力を
　出せばいい。」
という言葉が
ふさわしいのです。

もしそれが
できないとしたら
それは
日頃の指導不足だと
言わざるを得ないでしょう。

選手たちを
どんなに発破をかけても

彼らが
リラックスした状態で
試合に臨めなければ
高いパフォーマンスは
臨めないのです。

いつものプレーを
地上100メートルの高所で
やるとしたら
とてもその人の力は
発揮できないでしょう。

それだけ
リラックスする
ということは
大切なことなのです。

どんなに
重要な試合でも
どんなに
大きな舞台でも

日常と同じように
リラックスして
臨むことができる。

高いパフォーマンスを
発揮するために
とても重要なことなのです。