お金の悩み
2020/05/10
お金を稼ぐことは
卑しいことだ。
そんな考え方が
日本人の根底に
あるように思います。
私は
教師時代に
子どもから
「先生、給料いくらなの?」
と聞かれたとき
はっきりと答えることが
できませんでした。
そんなことを
言うもんじゃない
という空気を
感じていたからです。
本来は
将来の設計を考えていく
子どもたちのために
公立学校の教員は
どのくらい給料が
もらえるのか
ということを
教える立場にある
教員ですら
それが
はばかられる空気を
感じるのです。
それどころか
公立小中学校では
お金を稼ぐ方法を
一切教えません。
お金とは何か
ということも
一切教えません。
資本主義経済を
採用している
日本では
卒業して
社会人になれば
お金の問題は
かならず
直面する問題です。
しかし
学校ではそれを
教えないのです。
お金=信用
という基本的な概念すら
多くの人が
意識していません。
なぜ
原価20円ほどの
ただの紙切れである
1万円札が
1万円の価値として
通用するのか?
それを発行する
日本銀行に信用があり
多くの人が
それの価値を
認めているからです。
今で言う紙幣が
昔は
米であったり
金であったり
貝殻であったり
しました。
そういったものに
信用を見出し
通貨として
利用してきました。
今は
ブロックチェーン技術の
登場により
ビットコインなどの
暗号資産が
紙幣にとって変わろうと
しています。
妻が言いました。
「何でビットコインみたいな
ただのデジタル数字に
100万円の価値があるの?」
と。
それは
「何で日本銀行券みたいな
ただの紙切れに
1万円の価値があるの?」
という疑問と
全く同じ質の疑問なのです。
私たちの多くは
そのお金に対する悩みを
抱えています。
ただの紙切れや
ただの通帳の数字に
一喜一憂しています。
私たちが
忘れてはいけないのは
本当に価値があるのは
私たちが持っている
食品や
日用品、家電、車などの
製品や
その他のサービス、
そして
私たちが持つ
技術や知識なのです。
そのような
製品、サービス
知識、技術を
お金というものと
交換しているのです。
お金を稼ぐことは
卑しいと思う反面
お金を喉から出るほど
欲しがっている。
片足で
アクセルを踏みながら
もう一方の足で
ブレーキを踏んでいる
ようなものです。
その
お金というものの
本質をしっかりと
見極め
本当に価値が
あるのは何なのか
お金を稼ぐというのは
どういう行為なのか
ということを
改めて意識すれば
お金の悩みは
解消していくのです。