人の関心に関心を寄せる｜人を動かす　人間関係　コーチング

世界的名著
「人を動かす」の中に
私の好きなエピソードがあります。

アメリカ合衆国大統領
セオドア・ルーヴェルトの
エピソードです。

ルーズヴェルトに仕えた
黒人の召使ジェームズ・エーモスが
「召使の目から見た
　セオドア・ルーズヴェルト」
という本を書いていて
その本に次のような
エピソードが書いてあったとのこと。

ルーズヴェルト大統領は
エーモスの妻から
「ウズラはどんな鳥か」
と尋ねられ
ウズラとはこういう鳥だと
噛んでふくめるように教えた。

それからしばらくすると
そのエーモスの家に
電話がかかってきた。

（エーモス夫婦はルーズヴェルト邸内の
　小さな家に住んでいた）

エーモスの妻が電話に出ると
相手は大統領だった。

「今ちょうどそちらの窓の外に
　ウズラが一羽来ているから
　窓からのぞけば見えるだろう」
とわざわざ電話で知らせてくれた。

ルーズヴェルト大統領は
たくさんいる召使の名前を
残らず覚えていて
親しげに名前を呼んで
挨拶をしていた。

というエピソードです。

目下の人間だからと
礼を失する接し方を
するのではなく

召使の妻の関心ごとを
しっかり覚えておいて
わざわざ電話で
知らせるという
心遣いまでできる人だから
人々から絶大な人気を
得ていたというのです。

人の関心ごとに
関心を持つことができる人は
人に好かれるという
素晴らしいプレゼントを
受け取ることができるのです。

このエピソードを
思い出すたびに

自分は
ルーズヴェルトのように
周りの人たちに接することが
できているだろうかと
自分の言動を
振り返っています。

自分と関わりのある人を
思い浮かべ
「あの人にとっての
　ウズラは何だろう？」
と考えてみてはどうでしょうか。

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