路上生活社を笑う人｜自尊感情　マウント　コーチング

路上生活者に
「食べ物を買ってあげる」と言って
コンビニに連れて行き
会計の直前に置き去りにして
その様子を笑うという
動画がSNSに上がっていました。

その動画を見て
とても残念で悲しくなりました。

そうやって笑っている人は
相手が自分より立場が下であることを
一生懸命確認しようとしています。

自分より立場が下の人がいる
ということを確認することで
自分の自尊感情を守ろうと
必死なのです。

悲しくなったのは
路上生活者が気の毒だ
という思いではなく

路上生活者を騙して
その様子を笑うという行為を
せざるを得なかった
その人の自尊感情の低さです。

自分より立場が低い人がいることを
必死で確認している姿を見て
なんて悲しい人生なのだろう。
と思ってしまいました。

私は
路上生活者よりも
その人の方が
もっと哀れに思うのです。

自分は素晴らしい人間だ。
と思うことができれば

そうやって人を蔑み
相手の立場を下げることで
自分を立場を保とうとする行為は
必要ありません。

お釈迦様は生まれてすぐに
7歩歩いて天を指差し
「天上天下唯我独尊」
と言ってから
その後は一度も言わなかった。
と言います。

自分は素晴らしい人間だ
と自分で思える人は
それを人にわざわざ
言いふらさなくていいのです。

「私はお前よりも上だ」
と言わんばかりに
マウントを取る人は

自分のことを自分で
認めることができていないので

相手との関係で自分を保とうと
必死になっている可哀想な人なのです。

SNSに投稿されていた動画で
路上生活者を笑う人が
自分のことを素晴らしい人間だ
と思えるようになることを
祈っています。

そうすれば
人を蔑んで
マウントを取るのではなく
尊敬し合える関係が
作れる人になるでしょう。

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