心が先、現実が後｜マインド 信念 コーチング
2022/10/26
人は真実ではなく
自分が信じる「真実」に従って
行動します。
自分は頭が悪い
と思っている人は
そのように行動します。
私が担任したある男の子は
4月にこう言いました。
「僕は算数ができない。」
と。
そして
その自分が信じる通りの
行動をするのです。
彼は決して
教科書とノートを
開こうとしませんでした。
彼に問題をノートにやるように
指示をしても
彼は決して問題をやろうとは
しませんでした。
彼は
「僕は算数ができない」
という信念を実現するために
そのような行動を取ったのです。
できないと信じているので
できるようになっては
困るのです。
だから
できるようになるための
行動を全て拒否していたのです。
私は
授業のたびに
彼の教科書とノートを
引き出しから出して
開きました。
私は彼のノートに
赤鉛筆で薄く
問題と答えを全て書いて
「なぞっておいで。」
と言いました。
彼には
誰にでも答えられることを聞き
答えがわかっている問題を
答えさせました。
そうやって
「僕は算数ができない」
という信念を壊したのです。
分かりきっていることを
答えさせて
「正解。」
「すごいね。」
「よくできたね。」
と声をかけ
ノートには大きく丸をつけました。
そのことで
「僕は算数ができない」
から
「僕は算数ができる」
という信念へと変えて行ったのです。
信念が変われば
行動が変わります。
次第に自ら勉強するようになり
2学期のテストで
初めて100点を取ったのです。
人は真実ではなく
自分が信じる「真実」に従って
行動します。
何を信じるかは
過去に関係なく
自分で選んでいいのです。
心が先
現実が後です。
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