感謝という対価｜日本文化 プッシュ・プッシュバック コーチング
2022/06/09
感謝が大切だ
という言葉に
反論する人は少ないでしょう。
お互いに感謝し合うことで
人間関係が円滑になり
精神的にも満たされた
感覚になるという
良さがあります。
特に日本人は
感謝を重んじる
文化を形成してきました。
「いつもお世話になっています。」
という言葉は
枕詞のように
日常的に使われていますし
外国の人は
当たり前の行為に対しても
「ありがとうございます。」
と感謝の言葉を口にする
日本人に驚くことが多いそうです。
とてもいいことのように
見えますが
そこには落とし穴があります。
私たち日本人は
感謝を重んじるあまりに
無意識に
相手に対して感謝を
要求してしまっているのです。
道を譲ったら
感謝されて当たり前だ。
「ありがとう」と言えない人は
礼儀がなっていない。
などと
自分の行為に
感謝という対価を
求めてしまっています。
そして
その対価が得られないと
不機嫌になったり
相手の人間性を疑ったり
してしまうのです。
本来、感謝とは
その人の自発的感情であり
自ずから感謝という感情が
湧き上がってくるものです。
他人から
「感謝しなさい。」
と言われるものではありません。
むしろ
そう言われれば逆に
「誰があなたなんかに
感謝するものか。」
という
プッシュ・プッシュバックの
法則が働いてしまいます。
感謝は尊いものですし
それを重んじる文化は
素晴らしいものではあるのですが
それは
他人に強制するものではない。
ということを
しっかりと
意識することが大切です。
※関連記事はこちら
「感謝の2つの意味」
