話を聞く覚悟｜コーチング　人間関係　心の安定

相手の話を聞くこと
これがコーチングの基本です。

しっかりと耳を傾けることで
相手が自分の考えを
整理することができます。

しかし
この聞くことという
単純に見える作業が
実はとても難しいのです。

多くの人は
相手の話を本当に
理解しようとして
聞いていません。

ではどんな聞き方を
しているのか。

それは
相手の話を聞きながら
次に自分が何を言おうか
考えているのです。

相手の話を
自分の価値観と比べて
違うところや
合致しているところを
探しているのです。

そして
ここが違うと思ったら
反論し
ここが合致していると思ったら
同意する言葉を
用意しているのです。

相手を
理解しようとしている
ように見えて
自分の考えばかりを
気にしているだけなのです。

本当に相手を理解しようとしたら
自分の価値観を一度横に置いておく
自分の価値観の枠組みを外して
真っ新（さら）な気持ちで
相手の話を受け入れる

そんな覚悟が必要になります。

これは
自分の心が安定していなければ
難しいことです。

相手がどんなことを言おうが
安定していられる
安心していられる
といった強さが
必要になります。

ですからコーチは
自分の心を常に
整えておく必要があるのです。

そうすることで
クライアントが
自分の価値観と
大きくかけ離れた話を
したとしても

それをそのまま受け入れ
クライアントの思考に
添うことができるのです。

部下が上司に報告しない
子どもが親に悩みを話そうとしない
そんな関係になっているとしたら

上司の聞き方
親の聞き方を
振り返ってみる必要があります。

本当に相手を理解しようとして
聞いているのか？

いつも反論を考えながら
聞いていないか？

それが関係を改善する
糸口になるはずです。