支配したがる人
2021/05/12
どうしたら
子どもが勉強するように
なるでしょうか?
そんな質問を
受けることがあります。
そういう質問をする人は
必ずと言っていいほど
子どもに
「勉強しなさい。」
と言っています。
そして
言うことを聞かない
子どもに
イライラしてしまいます。
私の答えは
「勉強しなさい。」
と言わないこと
です。
これは
親子の問題だけでなく
人間関係全般にも
言えることです。
人は
支配されることを
嫌います。
そして
自由を好むのです。
「勉強しなさい。」
というのは
親が子どもを
自分の思い通りに
支配しようとする気持ちを
ストレートにぶつけて
しまっています。
「〜しろ。」
と言われたら
反射的に
「したくない。」
という気持ちに
なってしまうのです。
逆に
「〜するな。」
と言われたら
したくなるものです。
鶴の恩返しの
若者は
「機織りをしている姿を
決してのぞかないでください。」
と言われたのに
のぞいてしまいました。
人は自由を
制限されたと感じたら
無意識に
自由を得ようとするのです。
もしも
親が子どもに
「勉強しなくていいよ。」
と言ったら
子どもはどう考えるでしょうか。
初めは自由を得た
開放感で
「やったー。」
と思うでしょう。
しかしそのうち
「本当にいいのだろうか?」
と考えるようになります。
勉強するかしないかを
自分の判断に
委ねられたのですから
自然と
自分で判断しようと
するのです。
教師と生徒
上司と部下
家族、友人
どんな人間関係でも
同じです。
人は支配から逃れようと
するものです。
本当に相手のことを
考えるのなら
支配したくなる気持ちを
グッと抑えて
自由を保障する
べきなのです。
誰かに
あれこれ指図されて
イラッとした
経験はありませんか?
あなた自身も
誰かにあれこれ
指図していないでしょうか?
人は支配したがるもの
しかし
人は支配されたくないもの
これを
覚えておいてください。