アドバイスしたくなるけど
2021/04/06
このままではいけない。
こうすればいいのに。
ああすればいいのに。
どうして
そうしないんだろう。
人の悪いところは
よく目につくものです。
そして
アドバイスして
あげたくなります。
もちろん
それを相手が
求めている時は
いいのですが
そうでない時には
逆効果になることが
あります。
プッシュープッシュバックの法則
というのがあります。
押されたら
それと同じ強さで
無意識に
押し返してしまう。
というものです。
宿題をしようかな。
と思っているときに
「宿題しなさい!」
と言われたら
したくなくなる。
というあれです。
無意識に
反発してしまうのです。
「こうしたら?」
と言われたら
相手は
それができない理由を
一生懸命に
考え出すのです。
こういう理由でうまくいかない。
もうすでにやっているんだ。
そんなことしたらこうなる。
などと言って
無意識にその意見に
反発してしまうのです。
ここで興味深いのは
その人は
元々はその問題を
解決したいはずなのに
解決できない方法ばかりを
考えてしまうということです。
これが
プッシュ-プッシュバックの法則の
厄介なところです。
ではどうすれば
いいのでしょうか?
押してもダメなら
引いてみな。
ということです。
つまり
相手の話を聞くのです。
途中で意見を挟まず最後まで
「それは違うよ。」
と言いたくなるのを
グッとこらえて
聞くことに徹するのです。
その人は
話しながら
自分の考えや
置かれている状況を
整理することができます。
頭の中で
モヤモヤしていたものを
言葉にすることで
明確にしていくのです。
そして
こちらが
アドバイスをしないでも
自分自身で
問題解決の方法を
見出すことが
できるのです。
聞き終わる頃には
その人の中で
答えが出ているかも
しれません。
さらに面白いことに
人は自分の話したいことを
全て話し切ると
こんな言葉を発するのです。
「ねえ。どう思う?」
この瞬間が
アドバイスを受け入れる
準備ができた瞬間なのです。
この瞬間なら
絞り切ったスポンジに
水が一気に
吸収されるように
アドバイスを
受け入れることができます。
マインドの仕組みを知れば
アドバイスをしたいときに
どうすればいいかは
簡単にわかるのですが
それを知らなければ
どんどん
もつれた糸が
さらに絡まっていくのです。