人は
自分が信じていることを
立証しようとします。

「あばたもえくぼ」
ということわざがあります。

ことわざは
人の心理を
実によく言い当てているなと
感心します。

あばたもえくぼ
とは
その人を好きになると
欠点でさえも長所に
見えてしまうということです。

その人を好きになると
「その人は素晴らしい人だ
　だから私は
　その人を好きになったのだ」
という信念を
立証しようとするのです。

そして
その信念と相反するもの
つまり
欠点が見えなくなり
逆にそれが
長所に見えてくる
ということです。

大切なことなので
もう一度言います。

人は
自分が信じているものを
立証しようとします。

真実ではなく
信念こそが
その人にとって
大事なことなのです。

もしも
「自分は大した人間ではない。」
という信念を持っていたら

その人は
それを立証しようとします。

いかに
自分がダメな人間であるかを
立証するために
ダメな行動をするのです。

意識では
成功を望んでいたとしても
無意識ではその信念を
立証するために
失敗を望んでいるのです。

もちろん
その逆もあり得ます。

「自分は素晴らしい人間だ」
と思っていれば
それを立証するのです。

「鍵を無くした！」
と思ったら
目の前にあったとしても
鍵が見えなくなります。

「無くした！」
という信念を
立証するためです。

「夢なんてかなわない」
と思ったら
全力で
夢がかなわないように
行動するのです。

自分の信念が
間違っているのは
許せないからです。

鍵を無くしたこと
夢がかなわないこと
その信念が
その人にとっての
真実となるのです。

あなたは
自分自身について
どんな信念を
持っていますか？

自分なんてダメだ
大した人間ではない
きっと失敗するだろう
お金持ちにはなれない
などという
ネガティブな信念を
持っていませんか？

どんな信念だろうと
それが
あなたにとっての
真実になるのです。