煩悩を突き詰める
2020/12/19
お金持ちになりたい
美味しいものを食べたい
楽をしたい
そんな欲求を
「煩悩」と言って
諫める人も多いでしょう。
仏教では108の煩悩があり
大晦日に突く除夜の鐘で
その108の煩悩を祓うのだ
とも言われています。
コーチングでは
煩悩は大歓迎です。
こうなりたい
これを手に入れたい
という
強い思いは
自分を成長させる
糧となります。
煩悩が何もない
ということであれば
今日を生き
明日を生きようとする
意欲が失われるも
同然です。
私たちの煩悩が
強いことは
何の問題でも
ありません。
煩悩が
狭いことが
問題なのです。
例えば
自分だけが
お金持ちになりたい。
という強く狭い煩悩を
持っていれば
それを満たすために
他人のお金を奪う
という行為に
つながるかもしれません。
自分はお金持ちに
慣れるかもしれませんが
周りの人は困りますし
自分が
お金持ちでいられるのも
ごく一時的なことで
長く続くことはありません。
しかし
自分はもちろん
周りの人も
お金持ちになって欲しい
という
広い煩悩を持っていれば
事業を起こして
周りの人を雇用し
経済を活性化させる
とか
税金のより良い
使い方を考え
効果的な
経済政策を作っていく
という行動を
起こすようになるのです。
私たちが
煩悩を持つのは
ごく自然なことです。
自分は
なぜそんな煩悩を
もっているのか
ということを
突き詰めて考えることで
より社会性の高い
広い煩悩へと
成長させることが
できます。
人間には
他の動物にはない
抽象化して考える能力が
あります。
強い煩悩を
広い煩悩へと
抽象度を上げていく
それが
文化の発展であり
あなたの
より大きな幸せへと
つながるのです。