夢がない子どもたちへ
2020/09/18
防府市の牟礼南小学校の
総合的な学習の時間に
ゲストティーチャーとして
参加してきました。
前半は45分程度の時間で
「夢って本当にかなうんです!」
というお話をしました。
その後
30分ほど時間をとって
子どもたちの代表4人と
対談という形を取りました。
その4人のうち
2人は夢がない
という子どもでした。
その子たちには
次のように話しました。
「今、夢がないということを
負い目に感じることは
ないんだよ。」
「夢と聞かれて
職業のことを
答えないといけないと
思っていない?
今、なりたい職業が
ないということだよね。」
2人とも「ハイ。」
と答えます。
「夢って
何も職業だけに
限らないんだよ。
やりたいこと
欲しいもの
なりたい自分
何でもいいんだよ。
バケツいっぱいの
プリンを食べたい。
という夢だって
いいんだよ。」
それでも
2人は「よくわからない。」
と言うので
さらに夢の芽について
掘り下げて聞きました。
「夢の始まりはね。
何かが好きだ。
という思いからなんだよ。
何か好きなことはある?」
すると
1人の男の子は
陸上の
長距離走が好きだ。
と答え
もう1人の女の子は
友達とおしゃべり
するのが好きだ。
と答えました。
男の子に
長距離走の魅力を
聞くと
走り終わったときの
達成感があることだ。
と答えました。
女の子に
よくおしゃべりする友達は
何人いるのかを聞くと
4人の友達と
おしゃべりするのが
楽しいと言うので
その友達の
好きなことや
夢を聞いてみるといいこと。
自分とは違う価値観を
もっている友達から
話を聞くことで
自分の価値観が
磨かれていく。
あなたはそれを
上手に聞き出す
才能があると思う。
と話しました。
そして
周りの
子どもたちに向けて
こう話しました。
「何かが好きだ。
というのは
素晴らしい才能です。
その好きなことを
大切にしてくださいね。」
もっと時間があったら
いろいろ
聞いてみたかったなと
思いましたが
夢がないという
子どもたちに
最低限のことは
伝えられたのかなと
思います。
親や教師は
子どもたちの
やりたいことを
聞き出す前に
やらせたいこと
やらねばならぬことを
教えようとしがちです。
しかし
その子たちの
エネルギーの源は
やりたいこと
なのです。
そして
その根っこは
何かが好きだ。
という思いです。
学校で友達と
学ぶ中で
自分と違う価値観に触れ
刺激を受けながら
自分の「好き」を
大切に育てていって
ほしいなと思いました。