自己肯定感と自己効力感
2020/09/02
とてもよく似た
概念ですが
厳密にいえば
少し違うものを
指している言葉です。
自己肯定感とは
自分の価値や存在意義を
肯定できる感情です。
自己効力感とは
ある状況において
必要な行動を
うまく遂行できることを
表します。
コーチングで
エフィカシーという用語を
よく使いますが
エフィカシーの
日本語訳が
自己効力感です。
自己肯定感と
自己効力感との違いは
ざっくりいえば
時制の違いです。
自己肯定感は
自分の存在価値に
関わる概念ですが
特にその価値について
時間の限定を
していません。
それに対して
自己効力感は
自分の可能性
ついて表す概念です。
つまり
未来への可能性を
表したものです。
コーチングでは
エフィカシーを
「ゴールの達成能力の
自己評価」
と説明します。
今現在
ゴール達成の能力を
持っているかどうかは
別として
未来に
自分はゴールを
達成できる人間だ。
という確信を
持っているかどうか
それが
自己効力感
エフィカシーです。
自己肯定感は
主に
過去にやってきたこと
現在できることが
それを育みますが
自己効力感は
過去に関係なく
未来に
それができるのだ。
という
自分の可能性を
信じることで
それを
高めることができます。
過去の失敗が
心に大きな傷を
作ってしまい
トラウマにまで
なっている人は
自己肯定感が
低くなってしまいます。
しかし
過去に関係なく
未来への可能性を
信じる力
自己効力感なら
いくらでも高めることが
できるのです。
今までに
やったことはないけど
自分なら
きっとできるに違いない。
今まで
失敗してきたけど
今度は
できるに違いない。
未来への希望を
育んでいく。
それが
自己効力感を高める
ことです。
コーチングを
一言で言えば
クライアントの
エフィカシーを上げること
です。
自分の可能性を信じ
未来への希望を
作っていくこと
それが
私たちコーチの
仕事なのです。