「無駄な時間を
　使ってしまった。」
と後悔する人がいます。

「この時間があれば
　もっとこんなことが
　できたのに。」
と思ってしまうのです。

もちろん
時間を大切に使おうという
価値観は理解できます。

しかし
あくまで価値観の問題です。

無駄なのか
そうでないのかは
見方によって変わります。

例えば
朝、寝過ごしてしまって
やろうと思っていたことが
できなかった場合

「ああ、時間を
　無駄にしてしまった。」
と後悔する人もいれば
「私には必要な
　睡眠時間だったのだ。」
と前向きに
とらえる人もいます。

前向きにとらえれば
「よし、
　しっかり休んだ分
　集中して仕事に
　取り組めるぞ。」
と切り替えることが
できます。

「なんて自分は
　ダメな人間なのだ。」
という罪悪感に
浸るよりも
遥かに効率的に
時間を使うことが
できるでしょう。

一般的に
ボーッとしている時間は
無駄な時間だと
考える人が
多いようですが

ボーッとしている時間も
大切な時間だと
とらえなおすこともできます。

凄腕のビジネスマンが
忙しそうに
働いているのを見て

南の島の住民が
「どうしてそんなに
　忙しく働くのだ。」
と聞いたら

「働いてお金儲けをして
　南の島でゆったり
　暮らすのだ。」
と答えました。

南の島の住民は
「俺たちは
　そんなに働いてないが
　すでにそんな暮らしを
　しているぞ。」
と言ったという
例え話もあります。

有意義な時間
無駄な時間
という絶対的な
基準はありません。

自分がそれを
どうとらえるか
ただそれだけです。

昨日
温泉の露天風呂に浸かって
顔にあたる冷たい風を
感じながら
空を見上げているとき
「ああ、
　こうしている時間も
　自分の人生の
　大切な時間だな。」
としみじみ思いました。

今、この瞬間を
しっかり味わえれば
どんな時間も
有意義な時間に
なるのです。