変わってゆく｜変化　価値観　コーチング

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

方丈記の冒頭です。

全てのものが移り変わっていき
永遠に同じであるものは何もない。

仏教の教えである
無常観を表した文章です。

しかし、人はなぜか
変わらないものを
求めてしまいます。

人の命はいつか
終わるものなのに
死を恐れ
大切な人の死に直面すると
激しく動揺します。

自分という人間も
常に変化していて
それに伴って
人間関係も変わっていきます。

親しかった人と
疎遠になってしまったり
新たな人と
親しくなったりします。

それが世の常なのに
その変化を
受け入れられない人もいます。

手の中にあったものが
失われていくという
当たり前のことに
抗おうとして
心を乱してしまうのです。

全てのものは移り変わる
という大自然の法則を
そのまま受け入れることは

自分の人生にとって
本当に大切なものは何かを
知るための条件なのです。

鴨長明もまた
本当に大切なものは
何なのかを問い直すために

方丈記の冒頭に
このような
文章を書いたのでしょう。

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