天爵と人爵｜孟子 人間性 コーチング
2024/08/22
萩市倫理法人会の
モーニングセミナーで
松陰神社の神職
禰宜の島元貴さんに
ご講話いただきました。
島元さんには
天爵（てんしゃく）と人爵（じんしゃく）
について教えてもらいました。
これは
孟子の言葉だそうです。
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孟子は言った。「この世には、天爵と人爵というものがある。仁義忠信の徳を身につけ、こうした徳を行うことを楽しみ、あきることなくやる人に、天が与えるものが天爵である。一方、公・卿・大夫などの世俗の爵位は、人が与えた人爵である。昔の人は、その天爵を修養して身につけるよう努力し、その結果、人徳者となり、人爵も自然に与えられたのである。ところが、今の人は、人爵を得るために、天爵を身につけることをする。こうしてすでに人爵を得ると、天爵を捨ててしまうが、これはひどい惑い（考え違い）である。こんなことをしていたら、せっかく手に入れた人爵も、いつか必ず失ってしまうに違いない」
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天爵とは
天から授かった爵位であり
人爵とは
人から与えられた爵位です。
孟子は
天爵が大切であり
人爵はそれに付随して
自然に与えられるもので
人爵得たからといって
天爵をおろそかに
してはいけない。
と諫めています。
高い地位を得て
多くの財産を得た人が
それを利用して
人を苦しめたり
傍若無人に振る舞ったり
することがあります。
それは
人爵を得たことで
天爵を捨ててしまっている
ということなのでしょう。
逆に言えば
私たちは
その人の地位や財産によって
どんな人かを判断するのではなく
その人が
どんな考えを持ち
どんな行動をしているか
その人自身の徳を見て
その人を評価することが
大切なのです。
島元さんご自身も
人爵に囚われず
天爵を見て人を判断する
そういう生き方を
心がけている
とのことでした。
松陰先生の生き方を
深く学んでおられる方は
さすがだなと
改めて思いました。
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