想像力|思いやり 恕 コーチング
2024/07/23
あの人のようには
絶対ならない
そう思ったとき
人はその人の立場になって考える
想像力を失います。
例えば
「私は絶対
障碍者になることはない」
そう思っている人が
障碍者を差別したり
虐待したりしてしまいます。
しかし実際には
私たちは
事故などである日突然
障碍者になるということも
あり得るのです。
老人を毛嫌いし
口汚く罵る人も
自分が決して
老人にはならないと
思い込んでいます。
貧困にあえぐ人に
あたたかい手を
差し伸べようとしない人も
自分は決して
貧困生活に陥ることはないと
思い込んでいます。
あの人のようには
絶対ならない。
私とあの人とは違う。
そう線引きしてしまったとき
人を思いやる
想像力を失うのです。
リーダーは
この想像力を
持っておく必要があります。
メンバーの立場になって
思いやる力が大切なのです。
孔子はそれを
「恕(じょ)」と呼びました。
子貢問いて曰く、
「一言にして以って終身之を行うべき者有りや。」
(子貢が尋ねました。「一言で生涯行う価値のある大切なことがあるでしょうか?」)
子曰く、
「其れ恕か。己の欲せざるところ、人に施すこと勿れ」
(孔子が答えます。「それは恕だよ。自分にしてほしくないことは、人に押し付けないことだ。」)
障碍者
病人
貧乏人
老人
子ども
犯罪者
社会的に弱い立場の人への
想像力を持つこと
これが特にリーダーにとって
大切な資質です。
恕(思いやりの心)は
私もあの人のように
なってしまう可能性を
秘めているという
想像力からうまれるのです。
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