一人でやること・みんなでやること|学校教育 コーチング
2023/11/13
脳科学者の
茂木健一郎さんが
講演の中でこんなエピソードを
教えてくれました。
同級生の中で
毎年夏休みの宿題を
外注していた友達がいたそうです。
彼は
夏休み帳はA君に
感想文はB君に
絵はC君に
工作はD君に
といった具合に
それぞれの宿題について
それを得意とする友達に
お願いしていたのです。
そして
夏休みの終わりに
友達のところを回って回収し
それを提出していたのです。
先生からしたら
「なんとけしからんやつだ。」
ということになりますが
勉強が苦手な彼にとっては
素晴らしい処世術では
あると思うのです。
宿題を外注するといっても
誰でも彼でも
それを引き受けてくれる
わけではありません。
ですから
それを引き受けてくれるように
日頃から
友達をとても大事にしていた
というのです。
学校では
評価が低かった彼ですが
社会に出たら
全く逆転したそうで
彼は大きな会社の
社長として活躍している
とのことでした。
考えてみれば社長は
自分で仕事をやるのではなく
みんなに仕事をお願いして
やってもらうのが仕事です。
彼の人間関係づくりの
スキルが生かされる場が
あったということなのです。
宿題は自分でやりなさい
テストも自分の力でやりなさい
というのが
学校の論理ですが
社会に出たら
たった一人で完結する仕事は
そんなの多くありません。
チームで協力してやる仕事が
ほとんどです。
テストのたびに
「カンニングするな!」
と厳しく指導しているのが
現状の学校ですが
たまには
協力して教え合って
みんなで
100点を取りましょう。
というテストも
あっていいのではないかと
思うのです。
※関連記事はこちら