タイプ分けをしない理由|性格 可能性 コーチング
2023/05/06
心理学関係の本を開くと
必ずと言っていいほど出てくるのが
人のタイプ分けに関する記述です。
こういうタイプの人には
こう接すればいいといった
ことが書かれています。
私のコーチングでは
そういったタイプ分けは
考慮に入れません。
理由は2つあります。
1つ目は
人をタイプ分けするには
あまりにも変数が多すぎる
ということです。
例えば
20や30のタイプに
分けたとして
その人の性質の
全てを言い表すことは
不可能です。
100人いれば100通りの
1000人いれば1000通りの
人の性質があります。
それをわずか20や30のタイプに
押し込めることで
その人を見誤る可能性を
産んでしまうのです。
タイプ分けをすることで
この人はこんな人だと
言った瞬間に
その人を理解しようとする努力を
放棄してしまい
分かったつもりになってしまうのです。
2つ目の理由は
自分の可能性を
潰してしまうということです。
自分はこんな人間なのだ
と思うことで
それ以外の可能性を
排除してしまいます。
例えば
「あなたは大雑把な人ですね。」
と言われて
その言葉を受け入れてしまった場合
自分は大雑把な人間だ。
という
自己イメージを作ります。
そうすると
例えば繊細な技術を要する
仕事を選択肢から外してしまったり
それがやりたいのにできない
と思い込んでしまったりします。
人はいつからでも
どこからでも変われます。
しかし
タイプ分けをすることで
固定化された性質を
生涯背負っていかなければいけない
という錯覚を生んでしまうのです。
病弱だった人が
スポーツ選手になったり
話し下手だった人が
落語家になったり
引っ込み思案だった人が
講演家になったり
といった事例は
世の中にたくさんあります。
タイプ分けすることが
そんな可能性を
阻むことになるのです。
私がコーチングで
タイプ分けを
考慮しないのは
こういう理由があるからです。
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