人は鏡|吉田松陰 人間関係 コーチング
2023/05/03
吉田松陰先生の著書
「講孟箚記」に
次のような記述があります。
譬(たとえ)ば今我、巧言令色を以て人に親しまんと欲す。
人必ず我を容れず。
是、我が仁鮮(すく)なきを以てなり。
然れば人我を容れざるに非らず、我人をして容れしめざるなり。
(現代語訳)
例えてみると、私が今、巧言令色の態度で人に親しもうとしたとする。
すると人は必ず私を容れようとはしない。
これは私の態度が表面ばかりを飾って、うちに仁心が少ないからである。
それならば私が容れられないのは、人が私を容れないのではなく、私の方が
人に容れられないようにしているのである。
人間関係の原因は
自分の態度にある。
と明快に言っているのです。
「あの人が悪い」
「この人はいい人だ」
と
悪人と善人とを区別する
人もいますが
全ては人間関係なのです。
人間が悪いのではなく
人間関係が悪い。
人間が良いのではなく
人間関係が良い。
そう考えれば
相手に対して自分がどんな態度を
とっているかということ。
つまり自分にベクトルが向くのです。
「あの人は悪い人だ。」
と指をさす。
つまりベクトルが相手に向いていれば
その人間関係は
一向に改善することはないでしょう。
人を改めさせようとするのではなく
自分を改めればよいのです。
自分を改めることは
勇気がいりますが
相手を改めさせるよりは
遥かに簡単です。
やるべき価値は十分にあります。
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