国会審議から学ぶこと|議論 目的 コーチング
2023/03/25
国会では
高市早苗安全保障担当大臣に関わる
放送法の政治的公平性に関する行政文書
について議論が続いています。
Youtubeで国会審議の様子を
アップしてくれている人がいて
たまたまその動画を見つけ
面白くなって
続けてみています。
国会ではこんなことを
議論しているのだという
素直な興味の一方
人が議論するときに
ついつい陥ってしまう
どツボにハマっているという
教訓が得られて
とても面白いのです。
また、ノーカットの
審議の様子を見ることで
それをニュースでどのように切り取って
放送しているかもよくわかるという点も
とても興味深いです。
ついハマってしまうドツボとは
議論の目的が
ずれてしまうという点です。
問題を追求する側の人は
自由な番組作りができるように
放送法の解釈を勝手に変えさせない。
という目的で
問題の追求を始めたはずなのに
いつの間にか
高市大臣の言葉尻を捕らえたり
「信用できない」
「大臣として相応しくない」
などとネガティブな印象を
与えることに執着してしまっていて
「自由な番組作りを守る」
という目的からズレた議論に
なってしまっているのです。
私は
この議論について
政府側がいいとか悪いとか
野党側がいいとか悪いとか
そういうことを
言いたいわけではありません。
人は
このように
一生懸命議論しているうちに
その論点がズレてきてしまうのだ。
ということを学ぶ
いい材料だと思うのです。
議論のプロである
国会議員ですら
そういうところに
陥ってしまうのだから
一般人である
私たちは十分に
気をつけなければいけないのです。
そうなってしまう
根本はやはり
自分は正しい
相手が間違っている
という思い込みです。
「正しいことを行いたい」
という思いが昂ずるあまり
間違っている相手を
なんとかしてやっつけたい。
という思いに変わってきます。
そうやって
目的がずれていくのです。
自分は正しい
相手が間違っている
という思い込みは
良好な人間関係を
築くための障害となります。
もしかすると
自分が
間違っているのではないか?
という疑いを常に持ちながら
真理を追求するという
態度を曲げてはいけないのです。
国会審議の様子を
見ていて
そんなことを考えました。
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