セッションで気をつけていること|プッシュ・プッシュバック 傾聴 コーチング
2022/12/09
コーチングセッションで
無意識に気をつけていることが
昨日、言語化できたので
自分の気づきとして
ご紹介しておきます。
それは
プッシュ・プッシュバックを
起こさないということです。
コーチとしては
当たり前のことなのですが
無意識にやっていたことなので
ここに整理しておきます。
人は他人にあれこれ
言われると
自分をコントロールされている
気持ちになり
そのコントロールに
抗おうとする心理になります。
「お前の言いなりにはならないぞ」
という気持ちが生まれるのです。
コーチングセッションでは
基本的に
ああしなさい、こうしなさい
ということはありません。
クライアントさんが
言うことに耳を傾け
その言葉と気持ちを受け入れ
未来にどう働きかけていくかを
引き出します。
例えば
「私が悪いんですよね。」
とクライアントさんが言ったとき
「そうです。あなたが悪いのです。」
とは言いません。
もちろん
「いいえ、あなたは悪くありません。」
とも言いません。
「あなたが悪い。」
と言われると
「あなたに何がわかるの?」
と思ってしまいますし
「あなたは悪くない。」
と言われたら
「いいえ、私が悪いんです。」
となってしまいます。
これがプッシュ・プッシュバックです。
そこでどうするのか?
「自分が悪いと思ったのですね。
どうしてそう思ったのですか?」
と
その言葉の裏側の
気持ちを引き出します。
あくまで本人が
思っていることに沿って
話を進めていきます。
もしも
クライアントさん自身から
現状を変えたい
という思いが出てくれば
「これからどうしていきたいですか?」
と聞くのです。
そのプロセスを
全部吹っ飛ばして
ああしなさい、こうしなさい
と話を進めていくと
次はどうするの?と
コーチに依存してしまったり
うまくいかなかった時に
コーチのせいにしてしまったり
するのです。
それでは
その人が持っている力を
十分に発揮できなくなって
しまうのです。
自分には自分が思うよりも
素晴らしい力が備わっているのだ。
ということに気づくことで
その人のパフォーマンスが
飛躍的に向上していきます。
それがコーチングの力なのです。
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