あいつはバカだの心理|人間関係 コミュニケーション コーチング
2022/09/23
「あいつはバカだ」
というとき
私たちは
思考停止して安心を
求めています。
「バカだ」
ということは
「私はあの人の言動が
理解できない」
と突き放しているのです。
「これ以上考えても無駄だ」
と
その人のことを
分かろうとする努力を
放棄して
思考停止を選んでいるのです。
そうやって
思考停止に逃げ込むことで
安心しようとしているのです。
そして、その逆も然りです。
「あの人のことは
完全に理解した。」
と言い切ってしまうのも
また
これ以上考えようとしない
思考停止に逃げ込んでいるのです。
人をタイプ分けして
「この人はこんな人だ。」
と言い切ってしまい
それ以上
理解しようとする
努力を放棄しています。
私たちは
自分以外の他者について
完全に理解することは
できません。
しかし
それを理解できないと
開き直ってしまうと
そこに分断が生まれます。
逆に
「あの人はこんな人だ」
と言い切ってしまうと
そこに偏見が生まれます。
ですから
その人のことを
理解しようとして
問い続けるという
態度が大切なのです。
少し分かってきたが
ひょっとして
まだ分かっていない
部分があるかもしれない。
そういう
相手に対する
敬意と畏れが
お互いを尊重する
態度を醸成し
良好な人間関係を
作ることができるのです。
「あいつはバカだ」
も愚かであり
「あいつのことは
なんでも分かる」
もまた愚かなのです。
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