信じたいことを信じる|信念 バイアス 論理
2022/04/12
私たちは
真実を信じているの
ではありません。
自分の信念に合致するものを
信じているのです。
私たちは
何かを正しいと思ったら
その考えをさらに強めるための
心の仕組みを持っています。
つまり
信じたいものを
信じているのです。
心理学の分野では
「確証バイアス」
という言葉で
説明されてます。
例えば
モーツァルトを聞くと頭が良くなる。
という考えを持っている人は
近所のAさんは
モーツァルトをよく聞いていて
有名大学に合格した。
という事例を聞くと
自分の考えが裏付けられたと
嬉しくなるでしょう。
でも
それが本当に
正しい考えなのかどうかを
調べるためには
モーツァルトを聞いていない人
は頭が良くない。
という事例と
頭が良くない人は
モーツァルトを聞いていない。
という事例も必要になるのです。
しかし
自分の考えが正しいと思う人は
そのような事例を
調べようとしません。
ほとんどの場合
モーツァルトを聞いている人は
頭がいいという事例と
頭がいい人は
モーツァルトを聞いている
という事例ばかりに
意識が向かうのです。
さらに
モーツァルトを聞いていて
頭が悪い人の事例を
例外として除外してしまいます。
そうやって
私たちは無意識に
自分が信じていることを
さらに強く信じるようになるのです。
この心の仕組みは
良い方に働く場合も
ありますが
誤ったことを
信じ切ってしまうという
弊害も生まれてくるのです。
本当にそれが
確かなのかどうかは
注意深く
論理的に考えてみることが
大切です。
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