過去を見ている脳｜脳科学 心理学 教育
2022/01/15
「心感覚」という本を
勧められて読みました。
私にとって
少しわかりにく表現も
ある本だったのですが
前半部分の「脳のクセ」
に関する記述は
コーチング理論のもとになる
マインドの仕組みと
共通する部分が
たくさんありました。
脳のクセに引っ張られて
人はありのままの姿を
みることができない。
というところです。
特に
「ああ確かにそうだな。」
と思ったのは
「人は過去を見ている」
という部分でした。
過去に経験から
自分にとって
重要なものだけを見ている
というのも
もちろんなのですが
文字通り
「過去を見ている」
ということに気づいたのです。
例えば私たちが
今、見ている太陽は
1億4960万km離れています。
光の速度にして
8分かかかる距離です。
ということは
私たちは8分前の
太陽の姿を見ている
ということです。
オリオン座のベテルギウスは
642.5光年離れています。
つまり
私たちが今見ている
ベテルギウスは642年前の
過去の姿なのです。
もちろん、
もっと近くにあるものでも
その物質に光が反射して
目に入ってくるまでは
ほんの少しだけ
タイムラグが生じています。
ですから
私たちは
文字通り過去を見ている
というのです。
そう考えれば
音だって少し遠くから
聞こえてくれば
タイムラグを生じることがわかります。
花火の音や雷の音などで
それを実感することができます。
視覚も聴覚も
過去を認識しているとしたら
私たちの五感が
いかに心許ないものなのかが
わかってきます。
そんな私たちの
脳のクセをしっかりと自覚して
上手に利用する。
これが
この宇宙でよりよく生きるために
大切なスキルなのでは
ないでしょうか。
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