横綱はなぜ強いのか|器 成果 マインド
2021/11/04
この題名を聞いて
それは当たり前でしょう。
強い力士が横綱になるんだから・・・
と思う人もいるでしょう。
もちろん
強い人が横綱になるのですが
横綱になって強くなる
という側面もあるのです。
大関の時には
勝ったり負けたりだったのに
横綱になると
急に勝つのが当たり前
といったように
勝ち続ける力士がいるのを
みたことはないでしょうか。
横綱が強くなるのには
ちゃんと理由があるのです。
横綱になると
みんなから「横綱」「横綱」と呼ばれ
注目されるようになります。
「謹んでお受けします。
〜の決意でがんばります。」
などと口上を言う場も
たくさんのメディアに注目されます。
「第〜代横綱」などと呼ばれ
国技館に写真が掲載され
大相撲の歴史の仲間入りをする
仕組みもあります。
場所中には
土俵入りという横綱のための
特別な時間が設定されています。
そのような
横綱に対するさまざまな
特別な待遇が
「自分は横綱なのだ」と意識し
その臨場感を高めるシステムと
なっているのです。
横綱になった力士は
いやがおうにも
毎日横綱であることを
刷り込まれていくのです。
横綱として・・・
横綱なら・・・
ということを
毎日毎日考えさせられる
状況に置かれるのです。
そして
横綱ならこれが当たり前
という
コンフォートゾーンを
形成していくのです。
横綱なら
これくらい強くて当たり前
横綱なら
優勝して当たり前
そんな
コンフォートゾーンが
横綱になった力士を
どんどん強くするのです。
直近では白鵬が
歴代最多の優勝記録を
打ち立てましたが
この大記録も
「横綱」というシステムが
作り上げたといっても
過言ではないのです。