その人の景色を見る|イメージ コーチング 講演会
2021/10/30
あの人はすごい
それに比べて自分はダメだ。
そんなふうに
特定の人と自分とを比べて
自信を無くしてしまった
という経験はないでしょうか。
人は無意識に
比べるということを
してしまうものです。
しかしそこから
どのように考えるかを
選ぶことができます。
「よし、あの人のようになろう!」
または
「私は一生ダメな人間のままだ。」
という選択肢です。
私は教員時代に
さまざまなセミナーに参加して
そのセミナーの講師と
自分とを比べていました。
「あの先生はすごいなあ。
それに比べて自分はダメだ。」
と思っていました。
私はいつも
話を聞く側の人間であり
講師の先生はいつも
話をする側の人間です。
それが
ずっと固定された関係かのように
考えてしまっていました。
しかしある時
ふと思ったのです。
その講師の先生は
どんな景色を見ているのだろう?
と。
200人、300人規模の
大きなセミナーに参加した時
私はセミナーが始まる前に
講師の先生が立って話す場所に
行ってみたのです。
まだ参加者は
席についてはいませんが
たくさんの椅子が
こちらに向いて並んでいて
会場にいる多くの参加者が
みんな席に着いたら
その視線が全て
自分に向くことが想像できました。
想像しただけで
緊張してしまい
ちょっと足がガクガクしそうな
そんな感覚すらありました。
講師の先生は
いつもこんな景色を見ているのだ。
と思いました。
そしてその時、思ったのです。
よし、自分も
こんな景色を見る人になろう。
と。
それから
セミナーの受け方が
ガラッと変わりました。
今まで何も考えずに
ただ参加者として
学ぶために受けていたのですが
その決意をしてからは
講師の目線を持って
セミナーに
参加するようになったのです。
その時はまだ
プロコーチになるなんて
思ってもいませんでしたが
講師として
大勢の前で話をする人になる
という決意を持って
セミナーを
受けるようになりました。
そして教員を辞めた今は
コーチングの講師として
大勢の人にお話する
ようになったのです。
あの時見た
講師の席から見た
借り物の景色が
実際の私の景色になったのです。
あの人はすごい
それに比べて自分はダメだ。
そう思うのは
仕方のないことかもしれませんが
その次に
あの人はどんな景色を
見ているんだろう?
と想像してみることで
手が届かないと
思っていた場所に
自分が立つことが
できるようになるのです。
あの人はすごい
そう思える人が
誰しも必ずいるはずです。
その人は
どんな景色を見ているのでしょうか?
毎日どんなことを考え
どんな行動をしているのでしょうか?
もしも自分が
その人になったら・・・と
想像してみてください。
それが
そこに行き着くための
第一歩になるかもしれません。