歴史に学ぶ｜抽象度　生き方　考え方

愚者は経験に学び
賢者は歴史に学ぶ

鉄血宰相とも言われた
オットー・フォン・ビスマルクの
言葉です。

私はこの言葉に
抽象度という概念の
大切さを見出します。

愚者は
自分が経験したものが全てだ
と思い込んでしまいます。

例えば
自分の経験から
たまたまうまく行ったことが
次にも必ずうまくいく
勘違いしてしまいます。

過去に先人が
どんな経験をしていようが
それは自分とは違うものだ
と思ってしまうのです。

しかし賢者は
自分とは全く違う状況で
しかも遠い過去の先人が
経験した出来事と
自分の経験との共通点を見出し
そこから学ぶことができます。

私が経験しているのは
あの歴史上の出来事と
似ているという
見方ができます。

抽象度が低い愚者は
全てが初めての経験
ですが
抽象度が高い賢者は
これはあの時と同じ状況だ
と思えるのです。

人が一生に経験できることは
限られています。

しかし
自分の抽象度を上げることで

何千年前の人類が経験したことや
何千キロ先の人類が経験したことを

自分の人生に生かせるのです。

もしも
あなたの人生に
どうしようもなく
悲しいことが起きたとしても

抽象度が高ければ
「大丈夫！こんなことは
　多くの先人が経験してきたことだ。」
「こんな状況を人類は
　何度も何度も
　乗り越えてきたのだ。」
と考え
それを乗り越える
勇気を得ることができるのです。

そして
目の前のことに
一喜一憂せず
ブレない自分を作りあげる
ことができます。

愚者は経験に学び
賢者は歴史に学ぶ

19世紀に生きた
先人の言葉ですが

現代の私たちにも
重要な気づきを与えてくれる
生きた言葉です。