自転車の練習をしている子に
どんな声かけをするでしょうか。

よろよろしながらも
一生懸命進む子に
ついこんな言葉を
かけてしまいませんか？

「ほら、あそこに石があるよ
　石にぶつからないように
　気をつけるのよ。」
と。

それを聞いて
その子の目に石が映ります。
石にはぶつかりたくないのですが
どうしていいのかわからず
石に注目し続けるのです。

人は注目したものに
引き寄せられていくものです。

その子は石にどんどん近づいていき
ついにぶつかってしまうのです。

石にぶつからないようにするには
どんな声かけをしたら
よかったのでしょうか？

石という障害物に
着目させるのではなく

ゴールに着目させることが
大切だったのです。

「ほらゴールはここだよ。
　ここまでこいでいらっしゃい。」
というように
ゴールを指し示してあげるのです。

これは
私たちのマインドが
どう働くかを示した例です。

何も自転車の練習の時だけに
言えることではありません。

もしもあなたが
不安に駆られているとしたら
あなたは
石に着目しているのと
同じなのです。

起きてほしくないこと
行きたくない場所に
一生懸命に注目してしまっています。

そうして
見事にそれが現実になるように
進んでいってしまうのです。

では何に注目するべきなのか？
その不安を克服した
先のゴールです。

それがうまくいったら
どうなるか？
本当に行きたいところは
どこなのか？

それに注目するべきなのです。

私たちは
注目しているものに
引き寄せられます。

何に注目するべきなのかを
吟味する必要があるのです。