自分が正しいと思ったら
2021/07/26
人はみな
自分は間違っていない
と思いたい生き物です。
ですから
自分の考えが
いかに正しいかを
証明しようとします。
「今日は
雨が降るかもしれない。」
そう思って傘を持っていった時
雨が降らなければ
「なんで雨が降らないんだ!」
とイライラしてしまいます。
雨が降れば
「よしよし、思った通りだ。」
と嬉しくなるのです。
「肉食は体には悪い。」
と思っている人は
もちろん
自分がお肉を
食べないだけでなく
周りの人が
お肉を食べていると
「病気になりますよ。」
と声をかけるだろうし
それでも
肉を食べ続ける人には
その人が
病気になることを
心のどこかで望んでしまいます。
それでも元気にしている
人を見ると
「なんで元気にしてるんだ
病気にならないなんておかしい。」
とイライラしてしまいます。
問題を解決するとき
AとBという二つの
解決方法があったとします。
あなたはAという方法が
正しいと思って
会議でそう主張しますが
それが受け入れられず
Bという方法を取ることに
決まったとしましょう。
それは仕方のないことだ
と頭ではわかっている
かもしれませんが
心のどこかでは
Bという方法が
失敗することを
望んでしまうかもしれません。
もともとは
課題を解決したい
という思いを
持っていたはずなのに
なぜか
課題を解決することに
苛立ちすら感じてしまうのです。
自分が正しい
という思いは
それを証明したいと思うあまりに
当初の思いを
ねじ曲げてしまうのです。
人はみな
仲良く生きたい
と思うものですが
自分が正しいという
思いが強ければ強いほど
正しくない人を
攻撃しようとしてしまいます。
ですから
「自分が正しい」
と思ったら
要注意なのです。
それを証明しようと
するあまりに
初めは
望んでいなかったことを
望んでしまっては
いないだろうか?
と
振り返る必要があるのです。