脳は世界をどう見ているか?
2021/07/07
光の三原色というものがあります。
世の中の全ての色は
赤青緑の3つの色でできているのです。
人間の目には
桿体細胞と錐体細胞というものがあり
桿体細胞は明るさを
錐体細胞は色や形を感知する
細胞です。
色や形を感知する
錐体細胞には
赤青緑の三つの色しか
感知することができない
ということが
数十年前に分かったと言います。
それを知った人は
「人間の体はすごい
光の三原色を知っていて
三つの色を感知する仕組みを
体の中に作り出している。」
と言いました。
しかし
この言葉は順番が
逆なのです。
光の三原色が
先にあるのではなく
錐体細胞が三原色しか
感知しないから
光の三原色が生まれたのです。
そう思えば
人間には世の中の
全てが見えている
思っていることが
ただの勘違いである
ということに気づくでしょう。
人間は
世の中のありとあらゆる
色の中から
赤青緑の3つの色しか
見ることができていない
ということです。
人間の目は
光を電気に変える仕組みを
持っています。
見たままの世界を
そのまま認知しているのではなく
見た世界を
脳が電気信号に変え
それをあたかも
そのまま見ているように
勘違いしているだけなのです。
本当の世界がどんな様子かは
私たち人間には
知ることはできません。
私たちが
知ることができるのは
脳が世界をどう見ているか
ということなのです。
脳が作り出す心が
世界を捉えていて
それを通して
私たちは世界を見ているのです。
心がどうあるかで
世界の見え方が変わる
というのは
比喩でもなんでもなく
科学的な事実なのです。