長時間労働が体を壊すのではない
2021/06/30
働き方改革
という言葉が
話題になっています。
厚生労働省では
長時間労働の是正や
勤務間インターバル制度の
普及促進などの
政策が打ち出されています。
私も基本的には
これらの政策に賛成ですし
劣悪な労働環境は
改善されなければいけないと
思っています。
しかしそもそも
労働=苦しいこと
という考え方そのものを
変えていく必要が
あるのではないかと思います。
西洋文化では
労働は罪に対する罰である
という考え方があります。
アダムとイブが
神の言いつけを破って
知恵の実を食べてしまった。
罰として
エデンの園を追放され
労働を課せられた。
という説話が
元になった考え方です。
労働=罰
なので
労働から逃れるための
適切な休憩を与えることが
大切だというのが
この働き方改革の
根本となる考え方です。
しかし日本の
労働観はこれとは違います。
日本では
労働は生活の一部であり
労働は喜びである
という考え方があります。
この考え方でいけば
労働時間、余暇時間などという
切り分けが無意味になります。
働くことそれ自体が
喜びなのですから。
国として
働き方改革関連の
政策を進めることは
環境を整える役割として
とても大切です。
しかし
私たちが変えていくべきなのは
働くことが苦痛である
という考え方そのものです。
苦痛であると感じると
当然パフォーマンスは落ちますし
成果も上がりません。
誰しも苦痛から逃れたいからです。
長時間労働が
体を壊すのではなく
労働に対する
ストレスが
体を壊してしまうのです。
しかし
労働が喜びであると感じると
パフォーマンスが上がり
素晴らしい成果をあげることに
つながります。
喜んで遊ぶように働いている人が
ストレスで体を壊すことは
まずないでしょう。
そのためにも
何のために働くのか
という理由を
しっかりと定めておく
必要があります。
食べていくために
しょうがなく働くのか
大切な誰かのために
喜んで働くのか
働き方改革とともに
働くことへの
意識改革も
大切なのではないでしょうか。