みんなが笑って暮らせるように
という正義を掲げているのに

正義の味方は
いつも怒っています。

悪に対して
常に怒りを感じているのです。

相手に対して
正しく生きることを
期待して怒っているのです。

一方で
いわゆる悪人は
いつもヘラヘラ笑っています。

相手に期待していないからです。

自分の期待通り
動いてくれないのが
当たり前だと思っているのです。

いつも
怒っている正義の味方と
いつも
笑っている悪人

どちらの生き方が
世の中みんなの幸せに
つながる生き方
なのでしょうか。

正義の味方は
みんなの幸せを
考えているようで

悪人の幸せを
決して考えようとはしません。

「あいつらは
　やられて当然だ！」
と思っているので
暴力も辞さないのです。

みんなを幸せにする
という目的で
誰かを不幸にするのです。

ここでは悪人が
どんな悪事をしているかを
考慮に入れてないとはいえ

他人に期待を寄せ
期待通りにならないことに怒り
その相手を懲らしめる
という態度は

あまり
褒められたものでは
ないような気がします。

相手に期待するのをやめ
いつも笑っている。

そういう態度の方が
みんなの幸せへの
近道のような気がします。

正義の反対は
悪ではなく
もう一つの正義です。

戦争をしている人は
自分こそが正義だと思って
相手を懲らしめるために
暴力を振るっているのです。

それぞれ
違う価値観を持っていて
違う正義があります。

だから
相手の価値観を認め
自分の価値観を
受け入れることを期待しない。

それぞれの
正義があっていいよね。
と
いつもニコニコしている。

逆説的ではありますが

いつも怒っている
正義の味方より
いつも笑っている
悪人の態度の方が

みんなの幸せの実現には
近いのではないでしょうか。