基礎から積み上げることが大切だ

確かにそういう場合もあります。
しかしそれが
遠回りになることもあります。

基礎が大切だと
教えている学校教育の世界で
それが顕著に表れます。

私が過去に担任した
子どもの中に
「You tuberになりたい。」
という男の子がいました。

「いいねえ。
　じゃあ、You tuberになるために
　どんなことをすればいいと思う？」
と聞きました。

その子は
勉強するとかパソコンを買うとか
そんなことを答えました。
いかにも真面目な答えです。

私はこう言いました。
「おうちの人はスマホ持ってるでしょ？」

「うん。」

「だったらスマホ借りて
　すぐに動画を作ってみれば
　いいんじゃない？」

「でも小学生は
　動画をアップできないから・・・」

「いや、そんなことないよ。
　おうちの人と相談してごらん。
　もしダメだったとしても
　今のうちに100個ぐらい動画を
　撮りためておくといいよ。」

もしも
Youtuberになりたかったら
今すぐにでもなれるはずです。

でも基礎が大切だと言って
遠回りの考え方を
してしまっています。

準備ができたら・・・
時期が来たら・・・
勉強してから・・・

などと言って
どんどん先延ばしに
してしまうのです。

先延ばしにして
先延ばしにして
そして
やってみたら
思ったより面白くなかった。
想像してたのと違った。
なんてこともあります。

だから
いますぐできる範囲で
やってみればいいのです。

先程の例で言えば
動画を作ってみたら
どんな勉強が必要かがわかってきます。
どんな機材が必要かがわかってきます。
どうすれば
人に見てもらえるかがわかってきます。

でも
先延ばしにしていたら
それを知ることが
できないのです。

スポーツでも
同じことが言えるでしょう。

バスケットボールコートの隅で
ハンドリングの練習や
ドリブルの練習を
延々と繰り返すよりも

まずは試合に出てみれば
いいのです。

そうすれば
自分に何が欠けているか
どんな練習が必要かが
見えてきます。

ただ機械的に
ドリブルの練習をするよりも

一度試合に出て
課題持ってやる方が
はるかに
価値の高い練習を
することができるのです。

みなさん。
遠回りをしていませんか？
先延ばしにしていませんか？

今すぐできることって
思ったより
たくさんありますよ。

やってみることで
わかることも
たくさんあります。

今すぐ
やってみましょう。