あなたは今まで
どんな失敗をしてきましたか？

そう聞かれると
たくさんの失敗を
思い出すことができるでしょう。

忘れ物をした
勘違いをした
時間に遅れた
人を怒らせてしまった
大事な場面で間違えた

忘れてしまいたいような
失敗もすぐに思い出すことが
できるのです。

それは
人類が長い間かかって
作り上げてきた
脳の仕組みによるのです。

私たち人類が
まだ原始的な生活を
していた頃

何か失敗をするというのは
即、命に関わることでした。

崖から落ちる
毒のある食べ物を食べる
猛獣のいるところへ行く
洪水に遭う
土砂崩れに巻き込まれる

そのような
命に関わる失敗を
繰り返さないように
しっかりと記憶に
刻みつけることで
人類は生き延びてきたのです。

ですから
私たちの脳は
自然と失敗を記憶するように
できているのです。

今まで
どんな失敗をしてきましたか？
と聞かれて
たくさんの失敗を
すぐに思い出せるのは
そういうことなのです。

一方で
私たちは成功を
すぐに忘れてしまいます。

脳がさほど重要ではないと
判断してしまうからでしょう。

そのため
自分はいつも失敗ばかりしていると
自分の力を過小評価して
しまいがちなのです。

しかしそんなことはありません。
あなたはこれまでに
数々の成功を
勝ち取ってきたはずなのです。

思い通りに行った
うまく行ったことは
もっとたくさんあるのです。

しっかりと思い出してみましょう。

自分なんてダメだ。
などと自分を卑下することは
やめて

自分が今までに
経験した数々の成功を
列挙してみましょう。

例えば
遅刻してしまったことよりも
時間に間に合ったことの方が
はるかに多いはずです。

ただ
それを忘れてしまっている
だけです。

そのことを
しっかりと認めましょう。
自分は素晴らしい。
自分はできるのだ。
と
自分を認めましょう。