目撃証言の曖昧さを
示す実験があります。

被験者に
車の衝突事故の
映像を見せて
その後に
次のような質問をします。

「車が激突したとき
　スピードは
　何キロくらい出ていましたか？」

別の被験者には
少し違う聞き方をします。
「車がぶつかったとき
　スピードは
　何キロぐらい出ていましたか？」

また別の被験者には
こんな聞き方をします。
「車が接触したとき
　スピードは
　何キロぐらい出ていましたか？」

全ての被験者は
同じ映像を見ているのですが
それぞれの質問に対する答えは
少しずつ違うものになったのです。

「激突した」という
言葉を使ったとき
その答えの平均は65km/h

「ぶつかった」という
言葉を使ったとき
その答えの平均は62km/h

「接触した」という
言葉を使ったとき
その答えの平均は51km/h

つまり
言葉が記憶に
影響を与えたのです。

私たちは
世の中の現象を
言葉で表現し
記録していきます。

そのとき
どんな言葉を
選ぶかによって

たとえ同じ現象を
経験したとしても
私たちの信念は
違うものになっていくのです。

あなたは
どんな言葉を選んで
この世界をあなたの信念へと
記録していますか？

その言葉通りに
あなたにとっての
真実が作られていきます。

それは
幸運なのか
不運なのか

それは
成長なのか
衰退なのか

それが
失敗なのか
学びなのか

あなたが発する言葉
あなたの頭の中をめぐる言葉
それが
あなたにとっての
真実なのです。

自分自身に
話しかける言葉
セルフトークは
あなたの世界を作っている。

セルフトークについて
知ることは
何にもまして
重要なことなのです。