脅し文句はやめよう
2021/03/05
卒業シーズンです。
小学校を卒業するとき
その子たちを担任した
歴代の先生に
卒業式の案内が届きます。
今年も
2年生のときに
私が担任した子どもたちが
卒業を迎えるので
学校からお手紙が届きました。
例年ならそのお手紙には
「卒業式にご出席ください」
と書いてあるのですが
今年はコロナのため
「来賓のご招待を
控えさせていただいています。」
という案内でした。
少し寂しい卒業式に
なってしまいますが
せめて祝文を送って
あげたいと思っています。
私の祝文には
「世の中には
楽しいこと面白いことが
たくさんある」
という言葉を
入れるようにしています。
校長祝辞の中で
「社会の荒波の中で・・・・」
「先の見えない
厳しい社会を生き抜くために・・・」
などという
いわゆる「脅し文句」を
言ってしまう校長先生も
よく見かけますが
私は
子どもたちを萎縮させるような
脅しを言うのには反対です。
子どもたちの心に
「世の中は厳しいものだ」
「生きていくのは苦しいものだ」
という先入観を抱かせて
しまうからです。
そういう世界の見方を
させてしまうのです。
世の中は楽しいものだ
やりたいことができる
素晴らしい未来が待っている。
そんな期待感を
抱かせてあげたいものです。
「現実を見ろ!」
などと言う人は
自分が
苦しい人生を
生きていることを肯定し
だからお前たちも
苦しい人生を生きろ
と言っている
ようなものです。
大人が子どもを
脅して
萎縮させるという
負の連鎖を
断ち切りましょう。
世の中は
素晴らしいところだ。
自分の可能性を
存分に試すことが
できるところだ。
大人が子どもに
未来への希望を
持たせられるような
そんな
よい循環を
作っていきましょう。
そのために
私たち大人が
まず
幸せで楽しい
人生を生きることです。
それが
大人の責任
なのではないでしょうか。