こちら側とあちら側
2021/03/01
教師をやっていた頃
さまざまな研修会に
参加した時
こんなことを
思っていました。
研修会での
講師の側と
自分を含めた
参加者の側との
立場の違いです。
自分たち参加者の側の人は
そこに座っている
その場所を
自分たちの場所だと
考えています。
いつも私たちは
こちら側に座って
講師の話を聞いています。
そこが居心地のいい空間で
まさにコンフォートゾーンです。
そのセミナーで
講師の側に立つことは
想像していないのです。
もしも
講師の側にたったなら
その人にとって
コンフォートゾーンの外側ですから
緊張で足が震え
声は上ずり
まともに喋ることなんて
できないでしょう。
講師側と参加者側
こちら側とあちら側では
全く違う世界なのです。
しかし私は
あちら側に行きたい。
と考えるようになりました。
自分がもっと勉強して
多くの人に
その情報を分け与える側に
なりたいと
考えるようになったのです。
その頃から
参加者としてではなく
講師の側の視点を持って
セミナーを受けるように
なりました。
なるほど
こんな組み立てをするのか。
このような話し方をすると
参加者を惹きつけることが
できるのか。
こんな情報が喜ばれるのか。
と言ったことを
考えながら
セミナーを受けていたのです。
セミナーの休憩時間には
会場の前に立って
講師の見ている景色を
見るようにしました。
参加者が座って
自分に視線が集まる感覚を
味わうようにしたのです。
そして
教師をやめて
プロコーチとして
活動をしている今
かつてのあちら側に
私は立っています。
全く別の世界だ
と思っていた
あちら側の世界に
簡単にたどり着くことが
できたのです。
私たちは
こちら側とあちら側を
無意識に作り出しています。
そしてあちら側は
自分のいるべき場所ではない
と思い込んでいるのです。
勝手に線引きをして
あそこには行けない。
と思い込んだいるのです。
しかし
そうではありません。
自分がどちら側に行きたいか
それを決めれば
簡単にそこに
行くことができます。
そこに行くための
行動をすればいいだけなのです。
こちら側に
座っているだけで
満足しているのなら
それはそれで
構いません。
しかし
あちら側に行きたいのなら
あちら側に行くと決めて
その行動を今すぐ
起こせばいいのです。
思ったよりも
こちら側とあちら側は
簡単に行き来できるものです。