私たちが
価値があると思っている
お金は（円）は
価値が下がってきています。

例えば
ラーメン1杯の値段は
昭和37年には
約50円だったものが
最近では約600円ほどに
なっています。

60年ほどの間に
ラーメンの値段が10倍以上に
なっているということは

円の価値が
10分の1に下がっている
ということです。

私たちが
信頼を寄せている円が
これほど価値を変えている
ということを
私たちはどれほど
意識しているでしょうか？

果たして
価値とは
何なのでしょうか？

1万円札には価値があると
多くの人が
思っているでしょうが

1万円札を1枚作るのに
かかるコストは20円ほど
だそうです。

客観的に見れば
綺麗な絵や文字が
印刷されてる
ただの紙切れなのです。

外国の田舎町で
1万円札を出して
ものを買おうとしても
相手にされないでしょうし

日本でも
災害が起きれば
1万円札を
いくら持っていても
何の足しにもなりません。

避難所では
1本のペットボトルの水や
1個のおにぎり
1枚の毛布の方が
はるかに価値があるのです。

1万円札に
価値があるのではなく
1万円札で交換できるもの
そのものに
価値があるのです。

こう考えてみると
お金というものの価値を
相対的にみることが
できるのではないでしょうか？

お金ではなく
ものに価値がある
と言っても
それもちょっと怪しいのです。

世界一高い楽器は
ストラディバリウスのヴィオラで
約45億円だそうです。

なぜ1つの楽器に
こんなに価値があるのでしょうか？

それは
もちろん楽器としての
機能が高いという
側面もありますが

希少性が高いというのが
1番の理由でしょう。

ストラディバリウスのヴィオラは
世界に8つしか存在しない
そうです。

しかし
楽器を弾かない人にとっては
いくら希少性があると言っても
ただの古い楽器です。

災害時の避難所では
意味をなさないものに
なるでしょう。

暖を取るために
燃やしてしまって
終わりかもしれません。

結局、価値を決めるのは
人なのです。

その人が
価値があると思えばそうだし
価値がないと思えばそうなのです。

私たちが
大切にしたいのは
お金や希少性といった
自分の外側にある
価値観ではなくて

自分で価値を
決めることなのです。

自分にとって
何が価値あるものなのかを
自分で決めるのです。

もちろんそれが
お金でも構いませんし
ストラディバリウスでも
構いませんし
1個のおにぎりでも
最愛のパートナーでも
ぼんやり海を見る時間でも
構わないのです。

とにかく
他人の価値観に
左右されるのではなく

自分の価値観を
大切にするという
ことなのです。

ゴール設定は
そんな
自分の価値観を
大切にすることから
始まります。

何が本当に大切なのか
自分自身に問いかけましょう。