あなたの周りにいる
親しい人を
一人思い浮かべてください。

Aさんとしましょう。
そのAさんは
どんな人でしょうか？

几帳面な人？
だらしない人？
外交的な人？
内向的な人？
行動力のある人？
冷静沈着な人？

あなたが
Aさんのことを
几帳面な人だと思ったら
あなたの目には
Aさんの几帳面な
部分だけが見えてきます。

いつも時間を守る
とか
身なりがきちんとしている
とか
持ち物が整頓されている
とか
そういった几帳面な部分が
クローズアップされるのです。

しかし本来
人は相反する性質を
併せ持っているものです。

几帳面な部分もあれば
だらしない部分も
持っているのです。

Aさんは
実は
お金にはルーズ
なのかもしれませんし
服装は整えているけど
靴については無頓着
かもしれません。

しかし
あなたは
Aさんは几帳面だ
と思っているので

Aさんのだらしない部分は
スコトマ（心理的盲点）に
隠れて見えなくなって
いるのです。

あなたが
Aさんについて
見ているものは
あなたが
見たいと思っているもの
なのです。

人についての
評価だけでなく

ものについての評価
社会全体についての評価
各国の文化について評価
など
あなたが目にする
ありとあらゆるものの
評価もまた

あなたが
見たいものの反映なのです。

フランス人はおしゃれ
イタリア人は情熱的
などと思っていると

フランス人にあった時
やっぱりおしゃれだね
と思ったり
イタリア人に会った時
やっぱり情熱的だなあ
と思ったりするのです。

おしゃれに無頓着な
フランス人や
実はクールな
イタリア人もいるかも
しれませんが

それは
スコトマに隠れて
見えないのです。

あなたが見ているものは
あなたが見たいもの

そうやって
あなたは自分の信念の通りに
自分の見る世界を
作っているのです。

もしその世界の
外側があるとしたら
見てみたいと思いませんか

あなたのその見方が
実は一面的なものでしか
ないとしたら

もっと
世界を楽しむためには
自分の信念を疑ってみる
必要があるとしたら

その価値が
あると思いませんか？