図と地
2020/11/25
ルビンの壺
という図形を
知っていますか?
黒に注目すると
向かい合った顔が
見えるのですが
白に注目すると
真ん中がくびれた
器が見えるという
多義図形の一つです。
多くの人が
目にしたことのある
図形だと思います。
見たことのない人は
「ルビンの壺」で
検索すれば
すぐにヒットするので
調べてみてください。
初めてルビンの壺を
見たとき
あなたには
顔が見えたでしょうか?
それとも
器が見えたでしょうか?
顔が見えた人は
白い部分を地と見て
黒い部分を図と見ていた
ことになります。
器が見えた人は
黒い部分を地と見て
白い部分を図と見ていたのです。
図というのは
自分が着目する
対象物ですが
地というのは
その他の
着目に値しないものです。
ルビンの壺で
向かい合った顔を
見ていた人は
白い部分は
ただの空白
または
背景といった感じで
とらえていたはずです。
地には
何の意味も
見出すことは
ありません。
見えていないのと
同じなのです。
私たちが
ゴール設定をすると
今まで
地だと思っていて
何の意味も
見出せなかったものが
急に
意味のあるものとして
浮き上がって
見えるようになります。
なぜ
今までこれに
気づかなかったのか?
と
不思議に思うほどです。
新しい車を買うと
その車と同じ
車種の車が
たくさん走っていることに
気づくとか
奥さんが妊娠すると
街に妊婦さんが
たくさんいることに
気づくとか
そういった現象も
重要なものが
変化したときに
地であったものが
急に図となり
見えてくるという
いい例です。
あなたが
この世の中を
見るとき
あなたの脳は
無意識に
図と地を
選んでいます。
あなたに今
見えているものが
図です。
しかし
それ以外の
多くのものが
地として
見えていないのです。
あなたがあきらめてしまった
夢をかなえるヒントが
その地の中に
隠れているかもしれません。
それを見るには
夢をかなえるんだ。
と
決意すれば
いいだけです。
そうすれば
今まで
地として
何の意味も
見出せなかったものが
図として
浮かび上がって
くるはずなのです。