ブログの読者の方から
質問をいただきました。

「抽象度の高め方の
　コツみたいなものは
　あるのですか？」

私は次のように
答えました。

「抽象度を上げて
　考える習慣を
　つけることだと思います。
　例えばボールペンの
　抽象度を上げてみると
　ボールペン
　→筆記用具
　→文房具
　→生活用品
　→道具というように
　なります。
　目の前のものを
　より高い視点から
　捉えるようにします。」

目の前のもの（こと）を
捉え直し
より多くのものが入る
カテゴリーで
括ってみるという
感じでしょうか。

そういう
考え方をすれば
ボールペンも
お金も
どちらも道具という
カテゴリーで
括ることができます。

資本主義社会の
形を取る
日本という国で
多くの人が
重要だと思っている
お金（通貨）も

生活を便利に
するために
人間が作り出した
道具に過ぎないのです。

ボールペンも
お金も
上手に使えば
便利だけれど
使い方を誤れば
不便だったり
害になったり
することもあります。

抽象度を高めることで
あたかも
絶対的なように
感じてしまっている
価値を相対化することも
できますし

不安や恐怖などの
ネガティブな感情を
和らげることも
できるのです。

バイクで
事故を起こして
大怪我をしている人が
「よかった。」
と喜んでいる。

それは
たとえ大怪我をしても
生きているから
よかったと
思えているのです。

大怪我をしている自分
→生きている自分

というところまで
抽象度を上げて
考えることが
できているのです。

抽象度を上げて考える
つまり
高い視点から
見ることで

私たちは
自分の状態を
客観的に
見ることができ
冷静さを取り戻し

自分にとって
よりよい
判断と行動を
することが
できるように
なります。

私たち人間には
その能力が
備わっているのです。