数字を好む人嫌う人
2020/09/21
夢には数字を
入れなさい。
という人たちがいます。
一方で
数字を
入れないほうがいい
という人たちもいます。
どちらが
正しいのでしょうか?
私はどちらも
正しいとも間違っているとも
言えないと考えています。
この2者の違いは
抽象度の違いです。
数字を入れない
ということは
夢を言葉だけで
表現するという
ことなのですが
数字と言葉とでは
どちらが抽象度が
高いと言えるでしょうか?
例えば
「有名になる」
という夢と
「5本のテレビCMに出る」
という夢では
どちらが抽象度が高いか
ということです。
当然
「有名になる」
という夢の方が
抽象度が高く
「5本のテレビCMに出る」
という夢の方が
具体的だと言えます。
数字を入れた方がいい
という人は
「具体的な方が
夢がかないやすい。」
というかもしれませんが
入れない方がいい
という人は
「別にCMに出なくても
有名になることはできる。」
と主張するでしょう。
具体的な夢を
思い描けば
それだけ限定を
加えることになります。
それ以外のものでは
ダメだということに
なってしまうのです。
どちらがいい
というわけでもなく
夢を描く人の
価値観の違いです。
数字を入れなさい
という人は
周りの人とと
夢を共有したいという人が
多いようです。
具体的な夢でないと
周りの人に
説明できないからです。
夢をかなえたかどうかを
周りの人に公表し
共に喜びを分かち合いたい。
という思いが
根底にあるのです。
組織を率いるリーダー
例えば社長や指導者などに
「夢には数字を入れなさい。」
という人が多いようです。
一方で
「数字を入れない方がいい。」
という人は
人に説明できるかどうかよりも
自分自身の満足感を
大切にしている人が
多いようです。
例えば
世の中の差別がなくなるように
といった抽象度の
高いゴールは人に
うまく説明ができません。
いつそれがかなうの?
どうやってかなえるの?
かなったかどうか
どうやったらわかるの?
と質問されても
うまく答えることが
できないのです。
でも、それを
心から望んで
そのゴールに向かって
進んでいくことは
その人にとって
極めて価値の
高いことなのです。
夢に数字を入れた方が
いいかどうか
この問題には
私は
「どちらでもいい。」
と答えます。
ただ、
できるだけ抽象度の高い
ゴールを設定した方がいい。
とは自信をもって言えます。
数字を入れたい
という人は
その先の
数字には表せない
さらに抽象度の
高いゴールを
イメージして
その通過点のゴールとして
数字を入れたゴールを
位置付けると
いいかもしれませんね。