気が合わない
2020/09/20
気が合う人と
過ごす時間は
楽しいものです。
一方で
気の合わない人と
過ごす時間は
苦痛を伴う
かもしれません。
気が合う人と
巡り逢うのは
幸運だと言えるでしょう。
しかし
私は断言します。
人とは
気が合わないものです。
いわゆる
気が合う人
というのは
お互いが気が合うと
思い込んでいるだけです。
気が合うと
思い込んでいるから
気が合わない部分が
スコトマ(心理的盲点)
となり、
見えなくなっている
だけなのです。
気が合うと
思い込んでいる
だけなので
こんなことが起きてきます。
「あの人のことは
信頼していたのに
裏切られた!」
「あんな人だとは
思わなかった。」
ふとしたきっかけで
スコトマが外れ
気が合わない部分が
見えてしまった
ばっかりに
裏切られる
ということが
起きるのです。
もともと
気が合わない他人に対して
気が合うと勘違いし
相手に対して
過剰な期待や
幻想を抱いて
しまっていた
だけなのです。
その人は
裏切ったのではなく
もともと持っていた
自分の価値観に従って
判断を下しただけなのです。
私たちが
とるべき態度は
「裏切られた!」
と言って
相手を
全否定するのではなく
相手と自分の
価値観の違いが
学べた。
相手をより深く
理解することができた。
という姿勢なのです。
全く気が合わない人と
多くの時間を共有することは
苦痛を伴うかもしれませんが
価値観の違いを
学ぶという点においては
とても有意義なものです。
一方で
気の合う(と思い込んでいる)
人とばかり
時間を過ごしていては
私の価値観こそが
世の中で唯一正しいものだ。
という
幻想に陥ってしまい
相手に自分の
価値観を押し付けたり
価値観の違う人を
攻撃してしまったりと
自分の世界を
狭めてしまうことに
つながります。
ですから
人とは気が合わないものだ。
という意識を持つことで
相手に対する敬意と
違いに対する寛容さを
持ち続けたいものです。