理解できないことも
2020/09/09
人と人とが
理解し合うには
まず、
他者意識を持つことが
大切です。
他者意識とは
自分と人は
違う価値観を持った
別個の人間なのだ。
という考え方です。
人は
同じ価値観を持つ人を
探し求めます。
その方が安心できるからです。
特に島国日本では
その傾向が強く働きます。
「私たちは仲間だよね
言わなくても分かるよね。」
そういって
集団の空気を大切にする
というのも
同じ価値観の人で
集まりやすい日本独特の
文化なのです。
一方で
違う価値観を持った人を
排除するという方向にも
向かってしまいます。
私たち日本人は
特に
違う価値観を持った人と
うまくやっていくことが
苦手な民族だと
言えるのです。
自分の価値観で
理解できないような
行動をとる人がいたとして
その人を
すぐに排除したり
距離を取ったり
するのではなく
ぜひ
やってほしいことが
あります。
それは
「あの人の言動は
よく理解できないけど
きっと理由があるに違いない。」
と考えてみることです。
私たちは
理解できないものに
嫌悪を感じたり
恐怖を感じたりします。
それが
差別の芽となります。
そこを一歩踏み込んで
「きっと理由があるに違いない。」
と考えてみるのです。
その人は
エイリアンでも
モンスターでもなく
あなたと同じ人間です。
例えその人の
言動が理解できなくても
その人なりの
価値観に基づいて
整合性のある言動を
しているはずなのです。
自分がそうであるように。
すぐには理解できないのも
当たり前です。
今まで生きてきた
環境が違うのですから。
違う経験をし
違う人と出会い
違う本を読み
違う信念を
形成してきたのです。
ですから
まずは
「きっと理由があるに違いない。」
と考えてみるのです。
その理由が
すぐに分からなかったとしても
その人を
嫌悪し、恐怖し、排除するのを
防ぐことができます。
理解できないことも
理解しようとし続けること。
これが
自分の成長を
促すことにも
つながりますし
この世の中から
差別と戦争を
なくす
第一歩となります。
「あの人の言動は
よく理解できないけど
きっと理由があるに違いない。」
この想像力が
あなたの人生を
もっと豊かにしてくれます。