白黒つけない
2020/07/11
これについて
私はこう思う。
自分の考えを
持つことは
とても大切です。
しかし
これには賛成
これには反対と
白黒つけて
いくことが
自分の思考の幅を
狭めてしまうことに
つながることも
あるのです。
私たちは
常に部分情報で
判断せざるを得ません。
世界の全てを
知り尽くすことは
不可能なのです。
そして
自分が知っている
範囲の情報の中で
判断を下しています。
一昔前
学校で転んで
擦り傷を作ると
保健室では
オキシドールを使って
消毒していました。
傷を消毒することは
当時の常識だったのです。
しかし、
今では
「しっかり水道の
水で洗いなさい。」
と言われます。
消毒することが
かえって傷の治りを
遅らせることが
わかってきたからです。
全ての頃に
白黒つけることが
大切だという
考えを持っている人は
このような
新たな情報が
わかってきた時に
柔軟に対応できません。
「傷を
消毒しないなんて
あり得ない。」
と言って
旧来の方法に
固執してしまうかも
しれません。
これには賛成
これには反対
という判断の後に
今のところは・・・
という含みを
持たせることも
大切なのです。
同じように
自己イメージにも
白黒つけてしまうと
柔軟さを失います。
私はこんな人間だ。
という
固定的な自己イメージは
自分の成長を
妨げるのです。
私は〜しない主義です。
と言って
目の前のチャンスを
逃してしまうことも
ありうるのです。
私はこんな人間だ。
と
今のこところは
思っている。
でも
ひょっとすると
自分も知らない
可能性が
あるのかもしれない。
そんな含みを
持たせておきましょう。
全てのことに
白黒つけるのは
一見
かっこいいようでいて
柔軟さを失う
危険な行為でも
あるのです。
今のところは・・・
という含みを
持たせることも
大切にしましょう。